先日、コラーレで黒部市の理解促進研修・啓発事業の一環として、障がいへの理解を深める研修とティータイムコンサートを行いました。
地域の方を対象に、黒部市民病院精神科 精神保健福祉士 細田氏に30分ほどの講義をしてもらいました。「『知っている』という強み」というテーマで、精神科の病気や治療について話を聴かせてもらいました。
人は誰でも、「知らないこと」や「経験のないこと」には不安を感じ、警戒したり、逃げたり、避けたりという行動をとってしまうもの。それが、精神疾患がある人への無理解な社会を生み出しているという話でした。それは、本当にそうで、自分も初めて障がい者を支援する職についた頃は、知らないが故のおそれがありました。病気や障がいについての情報や知識を身につけたり、日々、障がいのある方と接するうちに、段々とその方たちを理解できるようになりました。「知っている」ということが、理解啓発の第一歩なのだと改めて思いました。貴重な話を聴かせていただき、ありがとうございました。
ティータイムコンサートでは、プロのオカリナ奏者・善久(Zenkyu)さん、ジャズピアノの名奏者・本橋マユミさんをお迎えして、クラシックの名曲や日本の唱歌、抒情歌、映画音楽など様々なジャンルの曲を演奏していただきました。また、リトミックコーナーでは、毎年お馴染みの柏原さんに音楽に合わせて身体を動かす時間を提供してもらいました。また、今年もコンサートのコーディネートは大野さんにお願いし、普段は耳にすることがないめずらしいオカリナのコンサートを企画していただきました。
参加された方の感想には、「複数のオカリナの音色が聴けてよかった」「素敵なコンサートで感動しました」「あの小さな楽器から大きな音がでることにびっくり!!」「初めてオカリナの演奏を聴き、その美しさを堪能しました」「オカリナに色々な種類があるとは知りませんでした。それぞれに、素敵な音色でした」「懐かしい曲、聞いたことがある曲やリトミックコーナーもあり、とてもリラックスした時間を過ごすことができました」「とても心地よいオカリナの音に癒されました」「心がなごみました」など、皆さんそれぞれに生演奏に魅せられた様子が書かれていました。
今年は、研修もコンサートも思いのほかたくさんの方に参加していただけたので、とても良かったです。今後も、研修や音楽を通して少しでも有意義な時間を過ごしていただくことや、障がいのあるなしに関わらず同じ時間を共有し、お互いの理解を深めることができればいいなと思います。
短い時間でしたが、皆さん本当にありがとうございました。