夏休み中の期間を使って、にいかわ総合支援学校の10名の先生方が施設見学&体験に来られました。
支援学校卒業生たちが立場逆転で教える側になり、一緒に作業や休憩時間を過ごしました。
久しぶりの先生方との交流に、嬉しい気持ちと困惑した気持ちが入り混じった表情の4名でした。
言葉では上手く伝えられなくても、それ以外の方法で何とか作業のやり方を説明しようと奮闘している4名の姿に新たな発見や感動がありました 💡
日々の歩みはゆっくりでも、年月を重ねることで大きな成長につながっていることが実感でき、自分たちにとっても日々の積み重ねの大切さを感じる機会となりました。
先生方から頂いた感想等を紹介します❗
・一人のメンバーさんに付いて作業してみることで、コミュニケーション等でもどのような指導に力を入れておられるかなども見ることができ、とても有意義でした。また、実際に作業してみることで定数配膳や視覚化のためのカードのよさも実感できました。
・視覚的にわかりやすい作業の手順表示や間違いを防止するための数え棒やカード類などのツールが分かりやすく、誰でも使える形になっているのが良かったです。
・当番制の洗濯、食事や班長などを経験することで、自発的に行動できるように仕組んでおられると感じました。せせらぎハウス黒部での支援は、マニュアルや掲示物、モニター等が手掛かりとなっていて、就労を目指す高等部の生徒には読み取って行動する力が必要だと思いました。
・卒業後の生活がイメージできると、学校で何をするべきかが明確になると思うのでもっと情報が欲しいです。
・作業を毎日しておられるので、スピードや手際がとても素晴らしかったです。過去のいろいろな事例を踏まえ、支援学校では小、中、高の段階でどの程度のことができていればいいのか教えていただきたいです。
・視覚的なツールやICTの活用で、利用者さん一人一人が自発的に仕事に取り組める環境設定が素晴らしいです。いろいろな支援の工夫を目の当たりにして、学校で子供たちに教えたいことや身につけさせたいことが、いろいろと見えました。
・今回の見学会のように、教員と職員がお互いに顔を合わせて情報交換する場や接点を増やすことが大切だと思いました。
・大きなモニターで作業の進捗状況を示すことで見通しを持ちやすくしたり、休憩ごとに作業種を変えることで集中力を保つ工夫がされており、働きやすい環境づくりがされていると感じました。
・シンプルな動線や床、棚等の色分けなど、作業しやすい環境が整えられていることがよくわかり勉強になりました。地域との交流や相互理解等は、防犯面や災害等の有事の際にも大事になると思うので、地域と交わる機会も今後あるとよいのかなと感じました。
・注意事項が簡潔に掲示されており、できるだけ言葉指示による注意を少なくする工夫がされていました。学校からは徒歩で行けるので、中学部や高等部の作業学習や進路を考える生活単元学習でも伺って、見せてやりたいと思いました。また、林農産さんにも見学に行きたいと思います。
アンケートを読みながら、せせらぎでの取り組みに客観的な評価や意見をいただき、自分たちが日頃大事にしていることを改めて再認識する機会になりました。
先生方もそれぞれに体験した中から何かを感じとり今後の学校教育に活かしていただければ幸いです。